七五三は家族で楽しい思い出を♪着物で過ごすための所作、マナー、防寒対策
七五三は3歳・5歳・7歳のお子様の成長をお祝いする行事ですね。
神社やお寺で「七五三詣で」を行います。
着慣れない着物を着るので、お子様やご両親が心配になることもありますよね。
「トイレはどう行くの?」
「汚してしまわないか心配」
「着物って寒くないのかな?」
七五三詣で当日に、少しでも不安や心配を減らせるようお役にたてるよう、着物で気を付けたいことやマナーについてお伝え致します♪
ぜひ、参考にしてみて下さいね!!
お子様編~七五三の事前準備から当日に気を付けたいこと
着物を着ての七五三は、普段なかなか着れない衣装、着飾ってテンションアップ!!
中には、不安になるお子様も…
実際に、普段はそんなことはないのに、
元気良すぎてしまう子もいれば、泣き出してしまう子もいるんです。
前もって対策を知っておけば、当日の七五三が少しでもスムーズかもしれませんね。
モチベーションアップ!!心構えを作っておくとスムーズ?
七五三当日は約30分~1時間ほど、知らない場所で知らない人に囲まれて七五三の装いへとお着換えします。
お子様にとったら、服は脱がないといけないし、知らない大人に囲まれるし…
不安になると思います。
事前に、「○○の日は着物を着せてもらって七五三するよ、お参りするよ」と言い聞かせて、心構えをしておくことがポイントです!!
女の子(7歳)は髪を伸ばしておこう!
当店の七五三プラン(女の子)には、ヘアーセットと髪飾りが含まれています。
7歳のお子様は、髪の毛が長いとヘアアレンジの幅が広がります。
カールアップやゆるふわなどのまとめ髪をしようと思うと、髪の長さが必要となります。
肩よりも長ければ、十分かなと思います。
着物も華やかなので、それに負けないぐらいの可愛いヘアスタイルにしましょう‼
また、3歳のお子様にもよりますが、
毛量があまり多くなかったり、それほど長さがないので髪飾りがつけづらいこともあります。
お子様にあわせてヘアスタイルは提案させていただきます♪
慣れない草履で足が疲れるので、脱ぎ着しやすい靴や洋服を持ち運ぼう
『足が疲れる、鼻緒の部分が気になる、鼻緒のところが痛い、歩きづらい』
履きなれていない草履は、こんなことが考えられます。
また、着物も同様に、
『動きづらい、ご飯が食べづらい』
ど、普段着慣れない着物は、洋服に比べるとちょっと大変と感じることも多いと思います。
着付けが終わり七五三詣へ出発!
と、出かける時は大丈夫でも、時間がたつにつれ『足が疲れた、着物を脱ぎたい』と言うお子様もみえます。
実際に「着替えや靴を持って行って良かった」とご両親からのお言葉もよく聞きます。
慣れない草履は無理に掃く必要はありません。
歩くときは普段履きなれた靴で、お写真を撮るとき、神社の境内を歩くときなど、
『必要なときだけ草履を履く』でも大丈夫です。
お出かけの際は、靴は絶対に持っていくことをオススメします‼
(持っていく靴を入れる袋は貸出ししております)
食べやすい一口おやつや飲み物を持って行こう
七五三詣では『事前予約制のところと、先着順に随時受付をしていく』神社があるようです。
待ち時間があったり、祈祷時間などが長くて、飽きてしまうことも。
気を紛らわせる、小腹を満たせる飲み物やおやつがあるといいですね‼
着物を汚さないよう、一口サイズの食べやすいものがオススメです。
着物でのトイレの行き方
3歳
着物と襦袢と2枚着ています。
重なっている一番上から順番に、
【着物上前→着物下前→襦袢上前→襦袢下前】と右手に2枚、左手に2枚の裾先をつかんだら、上にめくりあげます。
終わったあとは、そのまま下におろし自然と着物が重なるように整えます。
下に引っ張らないようにだけ注意しましょう。
5歳
男の子の袴はスカート上になっているので、袴は上にめくりあげます。
袴の下には、
着物と襦袢と2枚着ています。
着物と襦袢は短くなっていますが、邪魔になるようならめくりあげます。
終わったあとは、そのまま下におろし自然と着物が重なるように整えます。
下に引っ張らないようにだけ注意しましょう。
7歳
着物と襦袢と2枚着ています。
重なっている一番上から順番に、
【着物上前→着物下前→襦袢上前→襦袢下前】と右手に2枚、左手に2枚の裾先をつかんだら、上にめくりあげます。
また、お袖が長いの床につかないように気を付けます。
終わったあとは、そのまま下におろし自然と着物が重なるように整えます。
下に引っ張らないようにだけ注意しましょう。
寒い時期の防寒対策
10月~12月にかけての気温は、暖かい日もあれば寒い日もありますよね。
その日の気温にあわせて、防寒対策をしましょう‼
お子様の七五三の着物は、【肌着+襦袢+着物】と全部で3枚着ています。
着物はぴったりと着るので外気が入りにくく、意外と暖かいです。
ただ、どうしても肌が出ている部分や着物が身体にぴったりしていない部分は寒さを感じます。
気温にあわせての肌着は、ノースリーブから七分袖や長袖を。
着る枚数を増やすともこもこしてしまうので、肌着の袖の長さで調整しましょう。
足元が寒いようならレギンスを。
女の子の着物も、男の子の袴も、洋服に例えるとスカートのようなものです。
特に男の子は慣れなくて「スースーする」と言うことも。
寒い日にはレギンスの着用で、足元の寒さを軽減してくれます。
大人編~七五三当日に着物着用で気を付けたいこと
お父さまやお母さまも、お子さまと一緒に着物を着られる方が多くなっています。
ご両親の七五三当日に、着物で気を付けたポイントをお伝えいたします♪
荷物が多い?着物用のバッグとは別にサブバッグがあると便利
お子さまの分、ご自身の分と荷物が多くなりがちです。
ですが、着物用の草履バッグセットの鞄は小さいので、もう一つ少し大きめのバッグがあると安心です。
その際、注意したいのが、肩からかけれるような大きなものは避けたいです。
スーツのお父さまが持つのであれば大丈夫です。
ご両親ともにお着物の場合、鞄を肩にかけて持つと着崩れの原因になりますので、その際は、手持ちできる大きめのバッグがよいですね。
当店でも、お着物用の草履バッグセットの鞄とは別に、A4サイズより少し小さめのサブバッグを無料で貸し出ししております。
ご利用の方は、スタッフにお声がけくださいね♪
着物用のバッグは小さい!
お母さまが訪問着レンタルをされた場合には、草履バッグセットの小さめの鞄となります。
その際、荷物があまり入りません。(結婚式などでそんな経験はありませんか?)
長財布の方は、七五三の日、小さめの財布に移し替えてもってくる。
ハンカチは薄めのもので、タオルなどは避ける。
(タオルの場合は、サブバッグに入れるほうがいいですね)
着物用の草履バッグセットには、荷物を入れすぎないように注意してください。
がま口タイプの草履バッグセットは、荷物を入れすぎると破損する可能性が多々あるので気を付けてくださいね。
トイレのいき方
お母さま
着物と襦袢と2枚着ています。
重なっている一番上から順番に、
【着物上前→着物下前→襦袢上前→襦袢下前】と右手に2枚、左手に2枚の裾先をつかんだら、上にめくりあげます。
終わったあとは、そのまま下におろし自然と着物が重なるように整えます。
軽く足踏みすると自然と折り重なってきます。
下に引っ張らないようにだけ注意しましょう。
お父さま
着流し(着物)
着物と襦袢と2枚着ています。
重なっている一番上から順番に、
【着物上前→着物下前→襦袢上前→襦袢下前】と右手に2枚、左手に2枚の裾先をつかんで、少しめくりあげ前を開けます。
終わったあとは、そのまま下におろし自然と着物が重なるように整えます。
軽く足踏みすると自然と折り重なってきます。
下に引っ張らないようにだけ注意しましょう。
陣羽織
お父さまの七五三の着物レンタルで、一番人気の陣羽織。
陣羽織の袴は、ズボンのようになっています。
チャックもついているので他の着物に比べると簡単です。
紋付き袴
紋付き袴はスカート上になっているので、袴は上にめくりあげます。
袴の下には、
着物と襦袢と2枚着ています。
着物と襦袢は短くなっていますが、邪魔になるようならめくりあげます。
終わったあとは、そのまま下におろし自然と着物が重なるように整えます。
下に引っ張らないようにだけ注意しましょう。
お母さま注意!携帯は帯や衿元に挟み込むのはNG
お子さまやご家族のお写真を撮るのに携帯をよく使う日ですね。
出し入れしやすいからと、帯や衿元に挟み込むのは、着物のマナーとしてよくない所作です。
また、着崩れの原因にもなります。
帯の間に挟みこむのは便利なのかもしれませんが、日本伝統の七五三はお祝いの日です。
せっかくなので、着物ちも所作も正して、着崩れせずにお写真に残して欲しいと思います。
着物を着た際の防寒対策
お子様の着物と同様に、【肌着+襦袢+着物】と全部で3枚着ます。
着物はぴったりと体に密着するので、外気が入りにくく意外と暖かいです。
ただ、どうしても肌が出ている部分や着物が身体にぴったりしていない部分は寒さを感じます。
お母さま
肌着などのインナーを着る際には、衿元が前も後ろも大きく空いたものを着ましょう。
着物は衿を抜いて(首の後ろをこぶし一つ分ぐらい)着るので、衿周りが小さいインナーを着ると首回りからインナーが見えてしまいます。
また、長袖ですと着物の袖先からインナーが見えてしまいます。
長袖の場合は折り上げて着用します。
七分袖など袖が短いインナーは折り上げる必要がないのでオススメです。
また、足元の防寒対策としてはレギンスがオススメです‼
その際、お腹まわりまであるものだとトイレなどで下げづらいので、着る前に少し下げておくとよいですね。
時々「タイツの上から足袋を履く」と言われる方がみえますが、それは避けていただきたい‼
タイツの上から足袋は履けなくもないですが、親指の間がきつく感じて痛くなることもあります。
また、タイツの上から無理に足袋を履くので、草履を履いた際には歩きづらいこともありますので注意してくださいね。
お父さま
肌着などのインナーを着る際には、衿元の前が大きく空いたものを着ましょう。
お父さまのお着物は首につくように着付けるので、女性とは違い首の後ろが見えません。
ただ、前の衿合わせをVの字になるように着物を着るので、前の衿元が狭いと着物の下から見えてしまいますので、注意しましょう。
また、足元の防寒対策としてはレギンスや股引などがオススメです‼
ただ、陣羽織を着られる際には、レギンスを着用しているとトイレでしづらいことも考えられるので気を付けてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
七五三当日に少しでもスムーズに楽しく安心して過ごせるとよいかなと思います。
不明な点はお気軽にスタッフにお声がけくださいね‼