卒業式袴で着物が着崩れない!楽しく過ごすための所作、マナー、防寒対策
卒業式の定番衣装といえば『袴』ですね。
ご予約頂く際に、こんな心配をされている方が多くみえます。
「トイレってどういけばいいの?」
「着崩れないか心配」
「どうやって座るの?」
など、普段着慣れない衣装なので、卒業式という大事な1日を着物で過ごすって少し不安もありますね!!
洋服に比べると動きづらい着物ではありますが、所作や気を付けるポイントさえ注意すれば、楽にそして袴姿がより素敵に見えます♪
こちらを読んで頂き、当日の卒業式には少しでも不安や心配を取り除いて、楽しい卒業式を過ごしてくださいね。
卒業式当日、袴を着て気を付けたいこと、着崩れないためのポイントをお伝え致します。
「袴って着崩れる」そんなイメージがあるけど?そんなことはありません
「袴って着崩れないか心配」
「出来るだけ早く脱いだ方がいいですか?」
など、心配のご質問をよく頂きます。
ですが、当店ではオープン当初から卒業式では毎年、200人以上のお客様を着付けさせて頂いてますが…
着崩れたお客様は、今までに1度もいません。
しっかりと正しく着付けをすれば、袴に限らず着物は着崩れるものではないんです!!
また、小梅では卒業式シーズン前だけでなく、1年中袴の着付けに技術を磨いたスタッフしかいません。
安心して卒業式を楽しんで下さい♪
袴の後ろが下がらないための所作、座る時のポイント
袴を正しく着付けをしていれば、よっぽどのことが無い限り着崩れることはありません。
ですが、お客様にも袴を着たら気を付けて頂きたいポイントがあります。
袴を引っ張らない
袴ってひだがあって…洋服のプリーツスカートみたいですよね⁇
スカートを履いて座る時、シワにならないようにお尻を上から下になでながら座りませんか⁇
袴を着用している時は、その所作はやってはいけません!!
袴のひだがぐちゃぐちゃにならないように…と気を付けようとやってしまいがちですが。
「上から下になでる」行為が袴が下がる原因になります。
袴の後ろは、帯で作ったリボンに乗っているだけ。
背中からリボンの出っ張りに乗っかって、下に落ちないようにしているだけなので、
【袴を下に引っ張る】行為はNGなんです!!
座る時は、手を後ろに回して袴を少し持ち上げてフワッとさせて座ります。
ひだはぐちゃぐちゃになっていてもフワッとして座れていれば良いので、気にしなくて大丈夫です!!
階段では姿勢よく上がる
疲れてくると猫背になり、前かがみの姿勢になってしまう方はいませんか⁇
袴を着付けてもらっている時の姿勢は、正された姿勢でピンとなった状態で着付けられると思います。
正している姿勢にあわせて、袴の長さを合わせて着付けをします。
その長さの袴で、猫背だったり、前かがみの状態で階段を上がると裾を踏んでしまうことも。
猫背や前かがみになると、姿勢が丸まっている分だけ裾が長くなります。
階段に限らず、移動するときは裾を踏んでしまうと危ないので、裾を踏まないよう注意してくださいね。
トイレには何回でも行ってOK
袴でも着物でも、トイレに何回行ってもOK!!
①袴をスカートのように、上にまくりあげます。
②着物を順番にめくりあげていく。
「着物の上前(左手)→着物の下前(右手)→襦袢の上前(左手)→襦袢の下前(右手)→肌着の上前(左手)→肌着の下前(右手)」と順番にめくりあげていけば大丈夫です♪
お袖が床につかないように注意しましょう。
そして、元の状態に戻す時は、手に持っていたもの離します。
上げていたものが自然と下に下りるように、軽く足踏みをして下さい。
自然と正しいカタチに戻ってくれるので、無理に引っ張たりしてはダメですよ!!
3月だけどまだ寒い日には防寒対策
3月はだいぶ暖かくなって、防寒対策は必要ない!!かもしれません。
ですが、会場や日にちによってはすごーく寒くなることも。
袴は、肌着・襦袢・着物を着て袴を着用するので、寒くない程度には着込んでいます。
また、着付けをしている時間帯は、朝の早い時間帯なので気温も上がらず寒く感じます。
防寒対策をしすぎて暑くなりすぎないように、天気予報で気温をチェックしましょう♪
ヒートテックなどの肌着
ヒートテックなどの肌着を着る際は、首周りが広いインナーを選びましょう。
首周りがせまいものだと、着物の衿を抜いた時に(首の後ろ)見えてしまう可能性があります。
また、着物の袖からインナーが見えないように、七分袖もしくは長袖をまくりあげるのを忘れないでね!!
足元の寒さ対策はレギンス
草履なら足袋を、ブーツならタイツや靴下を履きます。
「足元が寒いかも」という心配がある方は、レギンスがオススメ‼
足袋でも靴下でもどちらでもOK♪
お客様の中には、「タイツを履いたまま足袋を履く」と言われる方も見えますが、親指と人差し指の間がきつくて痛くなる可能性があります。
タイツを履いたまま、足袋は履けないので気を付けて下さいね。
ネックレスは来店前に外しておきましょう、お店に忘れ物しないように!!
着物の着付けの際には、ネックレスを外してもらいます。
(指輪、時計、ブレスレットなどはOK)
ネックレスをしたまま着付けると…
着物の下に着用する襦袢の衿には、衿のカタチをきれいにするためにプラスチックで出来た「衿芯」が差し込まれています。
そのプラスチックの入った衿とネックレスの飾りがあたってしまうので、
衿が浮いてしまったり、押さえられてお客様の素肌にあたって赤くなってしまうこともあるんです。
なので、ネックレスをつけているお客様には着換えの際に外して頂いてます。
そうすると、外したネックレスの忘れ物が時々あるんです!!ポケットから落ちたりするのかな?
忘れ物をしないよう、無くさないように、ネックレスは来店する前にお家で外してきてくださいね♪